日本歯科衛生士会

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歯科衛生士・その現場から

歯科衛生士・その現場から

「病院歯科に勤務する歯科衛生士として」

山本 伸子さん  大津市民病院 歯科・口腔外科 滋賀県歯科衛生士会

私の勤務する大津市民病院は、滋賀県の西南部に位置し、24診療科、506床(一般病床488床、結核病床10床、感染病床8床)の地域医療支援病院です。緩和ケア病棟、神経難病病棟、回復期リハビリ病棟を有し、また、救急外来は24時間体制をとっています。
歯科・口腔外科は、歯科医師6名(研修医1名、矯正歯科非常勤医2名)、歯科衛生士3名で構成されています。
地域開業医等からの紹介を中心に、口腔外科領域、一般歯科、障害者(児)歯科、矯正歯科など、幅広く対応しています。
多くの病院歯科がそうであるように、午前中が歯科診療、午後から外科手術や上記の特殊外来、となります。

歯科衛生士の業務

歯科衛生士の業務は大変幅広く、歯科診療の補助、口腔外科手術(処置)の準備・補助、歯科保健指導に加え、院内での中期妊産婦教室、市民健康講座等に参加しています。疼痛以外での歯科受診の少ない成人期において、行動変容の大きなきっかけとなっています。
近年、「口腔ケア」の重要性が注目されていますが、早くから病棟入院患者への専門的口腔ケアの依頼を受け実施してきました。ICUから緩和ケアまでその病態はさまざまで、患者様の必要とされるケアを心がけています。その中で、周術期患者の手術前PMTC・TBI(口腔外科・心臓外科・胃ろう増設・化学療法患者)は、それぞれのクリニカルパスに導入し、術後創部感染の減少に好結果を得ています。
また、チーム回診(NST・RST)スタッフとして参加しています。
併設する老人保健施設では歯科検診を軸に、入所者の方々に歯科教室・個別歯科保健指導を実施しています。入所者の肺炎罹患率の減少や介護職員の意識改革に効果が上がっています。

今後に向けて

院内では、チーム回診に代表されるように他職種による関わりが密になってきています。とりわけ、看護師や言語聴覚士との業務分担や共通言語の必要性は言うまでもありません。そんな中、院内全体の意識・技術向上のために力を注ぐ必要があります。
歯科衛生士に依頼される専門的口腔ケアは難易度が高く、より高い技術が要求されているため、自己を向上させるとともに、病態やそのゴールを意識したケアを行っていきたいと考えています。
また、急性期病院でも、早期からの口腔ケア導入にみられるように患者のQOLを考えるとき、退院後の在宅、高齢者施設での質の高い口腔ケアが継続されるようそのシステム構築と、情報発信が重要だと思います。
これは、高齢者の場合だけではなく、歯科受診される方々のライフステージに合わせた歯科医療の提供の必要性があり、病院歯科衛生士は地域との連携を念頭にその中でのコーディネーターとしての役割も大きいと考えます。

最後に末期の患者様を支援するたびに思うのは、「そのときが大切」ということです。今やるべきこと、やらねばならないことを着実に行うことが重要です。どんなに学んでも自分自身の知識の足りなさを痛感する機会に遭遇します。そんなときは、患者様と一緒に学び、共感しながら進みたいと思います。自分自身が楽しくなければ、よい医療は提供できません。プロとして楽しく仕事が出来るよう自己研鑽を続けたいと思います。

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