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歯科衛生士・その現場から

歯科衛生士・その現場から

「地域に根ざした歯科衛生士として」

石田 菜穂子さん  くまさか歯科 青森県歯科衛生士会

私の勤務する「くまさか歯科」は、青森県八戸市の石堂地区にあります。八戸市は、太平洋側に位置し、漁場に恵まれ、海の幸のおいしい街です。天然記念物のうみねこの繁殖で知られる蕪島・三社大祭・最近では、国宝に指定された、風張遺跡から出土した合掌土偶でも有名になりました。

私が当院に勤務したのは、現在17歳の私の上の娘が1歳になった頃でしょうか。院長が開業して6年目の年で、新しい歯科治療に情熱を持って邁進していた時期でした。患者さんと向き合い、非常によくお話をする先生であり、おいしく食事をする、楽しくお話する等の口腔機能を維持するためには、1本の歯を治すのではなく、一口腔単位で治療計画を立てる診療方針は、その当時から変わらないものです。一般歯科の他に、院長の専門はインプラント、副院長の奥様は矯正ですので、広い視野からの診断ができます。当院の成人での一連の治療システムを紹介します。

①初診・応急処置(レントゲン診断・口腔内写真・歯周精密検査1・口腔内診査・模)
②治療計画説明・計画書の提示 TBI
③歯周初期治療・不適合冠除去・TEK・歯内療法 
④歯周精密検査2
⑤SRP
⑥歯周精密検査3・口腔内写真・パノラマ・治療計画の修正
⑦歯周外科治療
⑧歯周精密検査4
⑨プロビジョナルレストレーション・模
⑩最終補綴imp
⑪BT
⑫TF
⑬Set
⑭咬合調整・C2処置
⑮口腔内写真・パノラマ・歯周精密検査5・SPT等メインテナンス計画立案・(ナイトガードの作成)
⑯SPTあるいは定期のメインテナンス

欠損補綴がインプラントを選択された場合は、歯周初期治療が終わったあと、先行して、インプラントのオペが入ります。MTMをプレゼンすることもあります。治療期間が1年~2年に及ぶ症例は、日常です。もちろん患者さんの背景を考慮して、義歯の選択もありますし、歯周初期治療で、補綴を先行してSetする場合もあります。治療せず放置していたために、崩壊した咬合を再構成し、スタンダードな咬合の回復を図ります。

私たち歯科衛生士は、歯科保健指導、歯周治療、診療の補助、SPT、あるいは、メインテナンスでのPMTC、予防処置を受け持ちます。長い、痛みも伴う治療期間を乗り越えて、お口の健康を取り戻した方々が、その後PMTCを続けることにより、快適な状態を維持していけるよう支援していく。虫歯っ子だった子が、永久歯では、よい歯のコンクールにでるのと教えてくれるお母さん方のサポートをする。子供たちが成長するように、私たち歯科衛生士も新人の頃からママさん歯科衛生士になり、支えるということがわかる頃には、オバサン歯科衛生士に成長していきます。

開業当時、田んぼの真ん中で、スタッフ4人からスタートした当院ですが、現在は歯科医師5名(歯科医師臨床研修施設になっています)・歯科衛生士10名・歯科技工士3名・技工助手1名・歯科助手3名・受付4名・事務他総勢32名の大所帯。ユニットはPMTC専用2台とオペ室1台・治療用6台となりました。8027の患者さんもいますし、多歯時代の患者さんがたくさんいらっしゃいます。食べる楽しみがあること、笑顔で会話ができること、それは、幸せなことだと思います。介護しやすいように、総義歯にするという話も介護現場ではまことしやかな話題のようですが、本末転倒、私は「磨けなくなったら、私を呼んでください、いつでも伺います。」、そう担当の患者さんには、お話ししています。

当院は、一次医療機関ですから、地域のいろいろな方が来院されます。さまざまなライフステージに関われる歯科衛生士になるには、歯科衛生士として歩み続けることで、学んでいくしかないように思います。

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